外野は引っ込んでろ

小保方晴子さんの「STAP細胞論文捏造疑惑」 アンチ勢力の陰

今朝、この週刊誌記事を目にして怒りに震えた。

「“捏造疑惑”について調査中であることを表明したことから、鬼の首を取ったような小保方バッシングが巻き起こっている。だが、冷静に論文を精査すれば、ごく些細な問題でしかないことがわかる。」 (上記リンク先記事より)

いったい、どこの誰がこんなことを書いているのだろうか。
もちろん僕らの同業者ではないだろう。

いまだ調査中ではあるが、例のSTAP論文に大きな問題があることは疑いない。
ここでいう「大きな問題」とは、STAP細胞の追試が成功していないということではない(STAP細胞自体の科学的な評価は、完全な追試が独立に何度も行われるまでもう少し待つべきであると僕は考えている)。

問題なのは、著者らが「些細なミス」と言っている画像の使いまわし、バンドの改変疑惑の方である。例え論文の本筋に関係ないからといって、これらが不正が故意に行われたならば断じて許されるべきではない。論文の大筋があっているからといって、枝葉のデータでの不正は全く正当化されない。例えるなら、10億円慈善事業に寄付したんだから、そのお金貯めるためにした10万円分の万引きを見逃せと言っている様なもの。


「捏造・不正」は科学に対する裏切りである。




「ごく些細な問題」かどうかはこれから明らかになることだ。