2014-01-01から1年間の記事一覧

「君のテーマは面白い」

新学期、今年も新しい学生さんが研究室に入ってくる季節。 毎年毎年、僕は新しく研究室に入った学生さんに言い続けていることがある。「君のテーマは面白い」 - - - - - - かつて在籍した研究室での話。その研究室は、「テーマは学生に『与える』ものであっ…

国は小保方さんを護るべきか?後編

国は小保方晴子さんを護れ!酷いブログ記事なんだが、強い意志できちんと反論することの意義はあるに違いないと言い聞かせて後半も書く。(国は小保方さんを護るべきか?前編) リンク先ブログより引用--- 追いつめられた小保方さんが、そのノートを公開すれ…

国は小保方さんを護るべきか?

この騒動で一番酷い意見を見つけました。国は小保方晴子さんを護れ!多くの研究者はこのブログ記事を黙殺するでしょうう。 言及に値しないほど酷いものだから。 しかし、賛同・同意する方々の多さに背筋が凍るものがあります。これは少しでも問題点を指摘し…

「STAP細胞の有無こそが重要だ」という皆さんへ

先日の某有名リケジョの会見はもしかしたら世論を変えるほどの一世一代の名会見だったのかもしれないと思うほど見事なものでした。実にあっぱれでした。あの涙を見て多くの視聴者がSTAP細胞の存在を信じ、彼女がトカゲのしっぽとして巨大な組織に切り捨てら…

問題点は複数ある

いよいよエンターテイメント化してきた例のSTAP騒動だが、本当にこの問題はいろいろな問題が絡み合って生じている。一義的に「誰々が悪い!」と断じるのは少し難しい。 個人的に主な問題は4つだと思う。1)データの捏造に対する責任 本人は「悪意がなかった…

悪いのは誰か。

例のSTAP騒動だが、諸悪の根源は筆頭著者の小保方氏ではないような気がしてきた。小保方氏はNatureのSTAP論文、早稲田の博士論文での不正に関して「(剽窃・画像流用などが)悪いことだと思わなかった」と述べている。研究者の常識的には考えがたいことでは…

不条理

すっかり業界のみならず巷でも話題になってしまったSTAP細胞。 画像流用は故意か過失かはまだ確定していないようだが、我々同業者からしたら言うまでもないこと。黒いも黒い、真っ黒である。理研会見 僕のようにポスドク歴が長い(≒なかなかポストが決まらず…

外野は引っ込んでろ

小保方晴子さんの「STAP細胞論文捏造疑惑」 アンチ勢力の陰今朝、この週刊誌記事を目にして怒りに震えた。「“捏造疑惑”について調査中であることを表明したことから、鬼の首を取ったような小保方バッシングが巻き起こっている。だが、冷静に論文を精査すれば…

ダメ、絶対

今月頭に世間の話題をさらったSTAP細胞が、早くも疑惑に揺れているようだ。 参考: 理研が調査を開始(毎日新聞)僕個人としては、STAP細胞の作製自体が捏造ということはないだろうと思っている。 この分野の注目度と研究者の数を考えれば、すぐに数多の研究者…