共著論文放置は罪

前にも言ったが、共著者から回ってきた論文原稿を放置することは誰の益にもならない。


むしろそれによって投稿までの時間がいたずらに長くなることを考えると罪、そう、罪でしかない。数週間レベルならともかく数ヶ月レベルで原稿を返さない共著者なんていうのは、どんなに論文に貢献してようとも、その「放置罪」により悪印象しか残さないと言えよう。この無駄な待ち時間がさえなければ○○の申請に間に合ったのに、△△グループより先に出せたのに…という状況にでもなってしまったら、待たせてしまった人間と、待っていた人間の間に大きな溝ができてしまうだろうことは想像に難くない。


僕も、「可能なことならこいつとこいつを共著者から削除したい」といった放置型共著者やPIに当たったことがある。もし自分で共同研究者を選べる身分になったら、二度とこんな人々と論文を書くかと激しく憤った記憶がある。

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僕は必ず共著論文はその週(遅くても翌週)に返すことにしている。もうこのルールを自分に課して5年を超えるが、ほとんど破ったことはない。最長で10日だと思う。これは三流PDである我ながら良くやっている方だと思うが、僕みたいな底辺PDが出来ることが、何故PI様が出来ない。忙しいのは分かる。でも共著論文へのコメント&投稿の承認というのは、研究者にとってなかなかに重要度が高い仕事であると僕は思う。まして、数時間のまとまった時間が数ヶ月に渡って取れないなどということはまずないだろう。


100歩譲って、もしなかなか時間が取れなかったとしても、自分に非があることは自明なのだからせめて申し訳なさそうにして欲しい。「論文まだですか」と学生に急かされて「忙しいんだ!」と逆切れするPIは本当に絶滅してくれればな、と思う。




論文への返信待ちが4ヶ月を超えた記念に。