精神衛生管理に関連した昔話(後編)

精神衛生管理に関連した昔話(前編) こうして、精神を病んでしまった僕であったが、幸いにも「まだ動けるうちに」メンタルクリニックに行く事が出来た。そのためこの人生で最も辛い2日間を乗り切ることが出来た。また、その後も定期的に心療を行うことで(…

精神衛生管理に関連した昔話(前編)

心のうちを吐露するだけのこのブログなのだが、突然急激にアクセス数が増えた。何かと思えばTwitterで言及されたらしい。この異常な増え方から察するに、大勢の方の目に触れる場所に上がったのだろう。こんな駄文を読んでも糧にはなるまいが、一握の共感でも…

ポスドクの妻

職業柄、当然多くのポスドクを知っているのだが、その副産物として多くの「ポスドクの妻」の方々にもお会いしている。(「ポスドクの夫」も多く知ってはいるが、大体彼らもまたはポスドクである。またの機会に言及しよう) ご存知の通り、多くのポスドクは、…

原稿を返すまで

「当論文について、ご意見・修正・コメントなどをよろしくお願いいたします」というお願いは研究業界ではありふれた依頼である。現在の科学界において、単独で書かれる論文は稀であり、多くの場合論文には「共著者」が存在する。そのため、ある程度論文原稿…

「意見をされる」、という幸せ

院生・PDの頃は、研究室に「上司」が存在する。 この頃、上司に叱られたり諌められた経験のある研究者は多いはずだ。 良識的な上司の下に付いたならば、こういった諫言・叱責の類はそのときこそ苦けれど、後にそれを良薬として噛み締めるときが来るものであ…

素直に謝る、という能力

意外とこれが出来ない人間がいる。研究能力は凡庸でもいいから、相手が学生だろうと、自分の落ち度はきちんと認められるPIになりたい。 自分の非を認めず、相手の立場が弱いことをいいことに、語調を荒立て恫喝して黙らせるような形で解決を図るようなPIを、…

アカデミックハラスメントに関する一考

ときたま、「●●大教授、アカハラで停職●ヶ月」などというニュースを目にする。研究業界の生活が長くなると(いや、たとえ短くとも)、アカデミックハラスメント(アカハラ)に関する噂はよく耳にする。多くのアカハラは PI→博士課程の学生 で行われているの…

動物愛護に関する考え

生命科学系の研究業界にいると、しばしば聞くのが動物愛護団体とのトラブル話である。僕は、端的に言うと動物愛護団体が好きではない、しばしば嫌悪感を覚える。 いや、正確に言うと、好感が持てる動物愛護団体に出会ったことがない。僕は「動物を慈しむ」と…

「そんなことも知らないのか」 に関する矜持

理不尽な叱責についての話をしようと思う。研究室における良くある叱責セリフの1つに「お前、そんなことも知らないのか?」というものがある。 「そんなこと」というのは発言主にとっては常識的とも言えることで、当然同じ研究室に所属するものなら知ってい…

精神衛生の管理こそ院生とPDが気をつけるべきこと

「研究者としてやっていくために最も必要なことはなんですか?」研究業界に入り、早○○年になるが、この問いに対しては幾多の答えを聞いてきた。 「無限の探究心」「ビジョン&ハードワーク」「ユニークな発想」「Stay hungry」多くの”格好いい”答えの中、最…

学振を申請しない合理的な理由など存在しない

年が明けると瞬く間に時間は過ぎ去っていく。この季節、「学振申請まであと○○ヶ月か」と考える方も多いのではないだろうか。「学振、どこに出すの?」と言うのは年度末に行われる学会にて、それぞれの年齢層で決まって切り出される質問の1つである。 新M2…